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読んだ本の数:7
読んだページ数:3010
ナイス数:124
可燃物の感想
5編からなる短編推理小説。 頭の体操になった。 「正体」を読んだ後の作品としてはよい選択だった。 間違って逮捕すればそのひとの人生を狂わせてしまう。 そしてその家族までも。 警察にはこれくらいの思考と慎重さを求めたい。
読了日:10月03日 著者:米澤 穂信
屍人荘の殺人 (創元推理文庫)の感想
この着想。 近年の重大事件とクローズドサークルを巧みに組み合わせた傑作。 歯がみしたミステリー作家も多いのではないか。 生き残れたとしてもPTSDになりそう。
読了日:10月06日 著者:今村 昌弘
死神の浮力 (文春文庫)の感想
伊坂作品を読むたびに思う。 こんな小説が読みたかったのだと。 重苦しいことでも軽く楽しめる。 それでいて重要なことにも気づかせてくれる。 きっと浮力が効いているのだろう。 いつか明るい気持ちで千葉に会えるといいな。
読了日:10月11日 著者:伊坂 幸太郎
爆弾 (講談社文庫 こ 90-6)の感想
世界なんて壊れてしまえ。 と思ってしまう人は少なからずいるはずだ。 自分もそうだから。 でもそんな心の闇と戦う必要はない。 身の回りの善良な人たちと関わっている限り。
読了日:10月14日 著者:呉 勝浩
理由 (新潮文庫)の感想
悲しい出来事には理由がある。 そこには必ず当事者たちの苦悩が隠されている。 いまの幸せなんて脆いもの。 いつ同じ境遇になってもおかしくない。 それを考えると他人の罪や不幸をとやかく言う気にはなれない。
読了日:10月22日 著者:宮部 みゆき
流浪の月 (創元文芸文庫 LA な 1-1)の感想
話しても理解されない。 これほど無力を感じることはない。 理解されようとするから苦しくなる。 理解されなくても構わない。 そう思えば自由になれる。 手ぶらが一番いい。
読了日:10月24日 著者:凪良 ゆう
プロジェクト・ヘイル・メアリー 上の感想
ある日突然拉致されお前は選ばれたのだと告げられ、世界を救うヒーローになる。 そんな少年時代の空想をこの物語は思い出させてくれる。 常に前向きな主人公に好感。 下巻が楽しみ。
読了日:10月29日 著者:アンディ・ウィアー
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