ラベル Reading の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル Reading の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示


2024年10月に読んだ本

Reading
Photo by @felipepelaquim on Unsplash
10月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:3010
ナイス数:124

可燃物可燃物感想
5編からなる短編推理小説。 頭の体操になった。 「正体」を読んだ後の作品としてはよい選択だった。 間違って逮捕すればそのひとの人生を狂わせてしまう。 そしてその家族までも。 警察にはこれくらいの思考と慎重さを求めたい。
読了日:10月03日 著者:米澤 穂信
屍人荘の殺人 (創元推理文庫)屍人荘の殺人 (創元推理文庫)感想
この着想。 近年の重大事件とクローズドサークルを巧みに組み合わせた傑作。 歯がみしたミステリー作家も多いのではないか。 生き残れたとしてもPTSDになりそう。
読了日:10月06日 著者:今村 昌弘
死神の浮力 (文春文庫)死神の浮力 (文春文庫)感想
伊坂作品を読むたびに思う。 こんな小説が読みたかったのだと。 重苦しいことでも軽く楽しめる。 それでいて重要なことにも気づかせてくれる。 きっと浮力が効いているのだろう。 いつか明るい気持ちで千葉に会えるといいな。
読了日:10月11日 著者:伊坂 幸太郎
爆弾 (講談社文庫 こ 90-6)爆弾 (講談社文庫 こ 90-6)感想
世界なんて壊れてしまえ。 と思ってしまう人は少なからずいるはずだ。 自分もそうだから。 でもそんな心の闇と戦う必要はない。 身の回りの善良な人たちと関わっている限り。
読了日:10月14日 著者:呉 勝浩
理由 (新潮文庫)理由 (新潮文庫)感想
悲しい出来事には理由がある。 そこには必ず当事者たちの苦悩が隠されている。 いまの幸せなんて脆いもの。 いつ同じ境遇になってもおかしくない。 それを考えると他人の罪や不幸をとやかく言う気にはなれない。
読了日:10月22日 著者:宮部 みゆき
流浪の月 (創元文芸文庫 LA な 1-1)流浪の月 (創元文芸文庫 LA な 1-1)感想
話しても理解されない。 これほど無力を感じることはない。 理解されようとするから苦しくなる。 理解されなくても構わない。 そう思えば自由になれる。 手ぶらが一番いい。
読了日:10月24日 著者:凪良 ゆう
プロジェクト・ヘイル・メアリー 上プロジェクト・ヘイル・メアリー 上感想
ある日突然拉致されお前は選ばれたのだと告げられ、世界を救うヒーローになる。 そんな少年時代の空想をこの物語は思い出させてくれる。 常に前向きな主人公に好感。 下巻が楽しみ。
読了日:10月29日 著者:アンディ・ウィアー

読書メーター
Posted in  on 11/02/2024 by rteak |  


2024年9月に読んだ本

Reading
Photo by @felipepelaquim on Unsplash
9月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:2496
ナイス数:177

汝、星のごとく汝、星のごとく感想
自由になるとは? 幸せになるとは? 自分でコントロールできることを増やせばいい。 他人から何と言われようが思うがままに生きる。 怖いのはその時だけ。 一歩踏み出せば世界は広がる。 読後感はとても心地よかった。
読了日:09月04日 著者:凪良 ゆう
逆ソクラテス (集英社文庫)逆ソクラテス (集英社文庫)感想
先入観や偏見の弊害をテーマにした5編からなる短編集。 偏見を無くすことが社会をよくする近道。 だから教育はすごく大事。 最後の1分は永遠。 やり直せてよかったね。
読了日:09月07日 著者:伊坂 幸太郎
未来未来感想
貧困、虐待、性被害。 人でなしのせいで未来を閉ざされる子供たち。 多くの小説で題材にしている。 現実でも多いのだろう。 万博など余計なことに税金を使うなら子供たちの未来のために使ってほしい。
読了日:09月12日 著者:湊 かなえ
ペッパーズ・ゴーストペッパーズ・ゴースト感想
小説は何度読んでも結末は変わらない。 人生の結末も決まっているのだろうか。 たとえそうだとしても、少し先の不幸を避けるために働き、本を読み続けるだろう。 ロシアンブルーと天道虫が似ていると思うのは自分だけ?
読了日:09月18日 著者:伊坂幸太郎
近畿地方のある場所について近畿地方のある場所について感想
以前話題になっていたので手にした。 やはりホラーは自分には合わないようだ。 この本を閉じて他の本を読むことにした。
読了日:09月22日 著者:背筋
正体 (光文社文庫 そ 4-1)正体 (光文社文庫 そ 4-1)感想
読み応えはあった。 でも、理不尽なことは現実だけでお腹一杯。 エンタメ小説ならではのスカッとする奇跡が欲しかった。
読了日:09月29日 著者:染井為人

読書メーター
Posted in  on 10/01/2024 by rteak |  


2024年8月に読んだ本

Reading
Photo by @felipepelaquim on Unsplash
8月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:1944
ナイス数:164

堀江貴文のChatGPT大全堀江貴文のChatGPT大全感想
内容はすでに古びている。それでも ChatGPT をもっと活用しないと!という気にさせてくれる。
読了日:08月06日 著者:堀江 貴文,荒木 賢二郎
最高の体調 進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法 (ACTIVE HEALTH)最高の体調 進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法 (ACTIVE HEALTH)感想
ヒトはどのように進化してきたか?そこに立ち返って生活習慣を改善すれば最高の体調が得られる。書かれていることは理解できるが現実的に実行するのは難しい。できることだけでも実践してみようと思う。
読了日:08月13日 著者:鈴木祐
最大化の超習慣 「堀江式」完全無欠の仕事術最大化の超習慣 「堀江式」完全無欠の仕事術感想
ストレスフリーな人生を楽しむための習慣。頷ける点が多々あった。自分にとって人と会うのはストレスになるので、その点だけは頷けなかった。
読了日:08月18日 著者:堀江貴文
777 トリプルセブン777 トリプルセブン感想
読み始めはダイ・ハードを想像したが、それを超える展開にページを捲る指が止まらなくなった。伏線もさることながらピンチに滅法強い天道虫がすごく魅力的。
読了日:08月19日 著者:伊坂 幸太郎
レーエンデ国物語レーエンデ国物語感想
大人向けファンタジー。たまにはこういうのもよい。ベッドで読めば眠くなるかなと思いながらページを捲っていたら夜更かししてしまった。不完全燃焼な終わり。他の巻を読むかどうかは微妙。
読了日:08月26日 著者:多崎 礼
成瀬は天下を取りにいく成瀬は天下を取りにいく感想
地元愛に溢れている。引越が多い自分にはわからないが、羨ましい気もする。成瀬は次々と新しい目標を設定し達成していく。色気は微塵もないが、そこが魅力的。独特な話し方もいい。最後のシーンでは泣き笑いしてしまった。
読了日:08月28日 著者:宮島 未奈
成瀬は信じた道をいく成瀬は信じた道をいく感想
成瀬の行く末が知りたくてこの本を開いた。 冷静沈着。 誰に対しても態度を変えない。 自分が決めたルールに従い「いま」をしっかり生きている。 そんな成瀬が羨ましい。 日本橋の「ここ滋賀」はお気に入りだった。
読了日:08月31日 著者:宮島 未奈

読書メーター
Posted in  on 9/04/2024 by rteak |  


2024年7月に読んだ本

Reading
Photo by @felipepelaquim on Unsplash

これから読む人の楽しみを奪わない読書記録

7月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:1021

森見登美彦/熱帯

熱帯 (文春文庫)

熱帯 (文春文庫)感想
誰も読了できない物語の物語の・・・物語。
つぎは千一夜物語を読もう。

吉田神社の節分祭が懐かしい。
来年こそは河道屋の年越し蕎麦を食べるぞ。


読了日:07月11日 著者:森見 登美彦


エドワード・レイン/千一夜物語 第1巻

千一夜物語 第1巻

千一夜物語 第1巻感想
ページを捲る指が止まらない。
なのにそれぞれの話のきっかけが思い出せない。
不思議な物語だ。

読了日:07月13日 著者:エドワード・レイン



エドワード・レイン/千一夜物語 第2巻

千一夜物語 第2巻

千一夜物語 第2巻感想
書名は見聞きするがほとんど読まないのが古典。
実際に読んでみるとイメージが違っていたり新しい気付きがあったりする。
千一夜物語もその一つ。
たまには古典を読むのもよい。

読了日:07月26日 著者:エドワード・レイン


Posted in  on 8/03/2024 by rteak |  


2024年6月に読んだ本

Reading
Photo by @felipepelaquim on Unsplash

これから読む人の楽しみを奪わない読書記録

6月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:2695

恒川光太郎/雷の季節の終わりに

雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫)雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫)感想
序盤からは想像できない結末なのに自然な流れで次の展開に期待を抱きながら読めた。 いつもながら作者独特の世界観に浸り楽しめた。

読了日:06月02日 著者:恒川光太郎

今野敏/豹変

豹変 (角川文庫)豹変 (角川文庫)感想
ただの警察小説ではなかった。 昨日読了した作品に引き続き、憑物が題材。 中学生の連続傷害事件、狐憑き、お祓い師、量子力学、脳科学、ITを混ぜるなんて・・・

読了日:06月03日 著者:今野敏

池井戸潤/シャイロックの子供たち

シャイロックの子供たちシャイロックの子供たち感想
人生をかけた意趣返し。 わかりにくいが、じんわりと溜飲が下がる。

読了日:06月06日 著者:池井戸潤

葉真中顕/絶叫

絶叫 (光文社文庫)絶叫 (光文社文庫)感想
人は何かに縛られて生きている。 だが、肉親からも社会からも棄てられたら? 貧困ビジネス等の社会問題を絡めた作品。 哲学的な側面も。

読了日:06月12日 著者:葉真中顕

今村昌弘/でぃすぺる

でぃすぺる (文春e-book)でぃすぺる (文春e-book)感想
怪異なのか組織犯罪なのか? 小6男女3人組が巨悪に挑む。 友情を深めながら人間的な成長も。 児童文学と思いきや本格的なミステリーだった。 小6時代の女子との課外活動。 そのときの甘酸っぱい感覚が甦った。

読了日:06月18日 著者:今村昌弘

石井暁/自衛隊の闇組織 秘密情報部隊「別班」の正体

自衛隊の闇組織 秘密情報部隊「別班」の正体 (講談社現代新書)自衛隊の闇組織 秘密情報部隊「別班」の正体 (講談社現代新書)感想
平和維持のため、人々の幸福のためなら存在意義はある。 秘密にするのは相応の理由があるからだろう。 懇意の陸上幕僚長が退官される記者会見でのやり取りは無粋。 わざわざ花道を汚す必要はなかったはず。

読了日:06月22日 著者:石井暁

八木沢里志/きみと暮らせば

きみと暮らせば〈新装版〉 (徳間文庫)きみと暮らせば〈新装版〉 (徳間文庫)感想
特別なことがなくても身近なところに幸せがある。 花を見て根を思う人になればそれがわかるはず。 猫も含めてみんないい感じ。 終盤の噛み合わない会話に、鼻水を垂らしながら笑い泣きしてしまった。

読了日:06月25日 著者:八木沢里志

秋川滝美、大崎梢、柴田よしき、新津きよみ、福田 和代、光原百合、矢崎存美/おいしい旅 想い出編

おいしい旅 想い出編 (角川文庫)おいしい旅 想い出編 (角川文庫)感想
想い出が甦る旅と食のアンソロジー。 赤羽にスイーツの店がたくさんあるなんて知らなかった。 東京に住んでいる間に行っておけばよかった。

読了日:06月30日 著者:秋川滝美,大崎梢,柴田よしき,新津きよみ,福田和代,光原百合,矢崎存美

読書メーター
Posted in  on 7/03/2024 by rteak |  


2024年5月に読んだ本

Reading
Photo by @felipepelaquim on Unsplash

これから読む人の楽しみを奪わない読書記録

5月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1265

葉真中顕/Blue

Blue(ブルー) (光文社文庫)Blue(ブルー) (光文社文庫)感想

時代は平成。 価値観の変化と共に貧困、児童虐待などの問題が噴出した。 外国人技能実習制度の社会問題なども貪欲に取り入れた作品。 虐待を受けても親を恨まず愛し続ける子供が切ない。

読了日:05月12日 著者:葉真中 顕


道尾秀介/いけない

いけない (文春文庫)いけない (文春文庫)感想

短編集だと思って読んだら全部つながっていた。 フェイクもあり、読み返して検証したくなる作品。

読了日:05月17日 著者:道尾 秀介


葉真中顕/ロスト・ケア

ロスト・ケア (光文社文庫 は 36-1)ロスト・ケア (光文社文庫 は 36-1)感想

検察官でさえも反論できない正論。 自分も苦しみの未来しか残っていなければきっとして欲しいと思うだろう。

読了日:05月24日 著者:葉真中顕


岸見一郎/エーリッヒ・フロム

今を生きる思想 エーリッヒ・フロム 孤独を恐れず自由に生きる (講談社現代新書)今を生きる思想 エーリッヒ・フロム 孤独を恐れず自由に生きる (講談社現代新書)感想

自分の頭で考え、自分のために自分の力を使い、自分の人生を生きる。 個々人がフロムの思想を理解し実践すれば、戦争はなくなり真の幸福を享受できるかも知れないが・・・

読了日:05月30日 著者:岸見 一郎,エーリッヒ・フロム



読書メーター
Posted in  on 6/01/2024 by rteak |  


2024年4月に読んだ本

Reading
Photo by @felipepelaquim on Unsplash

これから読む人の楽しみを奪わない読書記録

4月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:1039

今野敏/スクエア

スクエア 横浜みなとみらい署暴対係 (徳間文庫)スクエア 横浜みなとみらい署暴対係 (徳間文庫)感想

警察は官僚組織だけに、型破りな行動を取る刑事たちはすごくカッコいい。 今野作品の魅力でもある。

読了日:04月01日 著者:今野敏

今野敏/宿闘

渋谷署強行犯係 宿闘 (徳間文庫)渋谷署強行犯係 宿闘 (徳間文庫)感想

刑事よりも整体の先生が活躍。 格闘シーンは手に汗を握った。 古武術や対馬に興味をもった。

読了日:04月14日 著者:今野敏

町田そのこ/宙ごはん

宙ごはん宙ごはん感想

根深い問題を抱えた人たちが人の思いやりをきっかけに前を向いて進めるようになる。 美味しい食べ物は心の栄養。

読了日:04月30日 著者:町田そのこ

読書メーター
Posted in  on 5/01/2024 by rteak |  


2024年3月に読んだ本

Reading
Photo by @felipepelaquim on Unsplash

これから読む人の楽しみを奪わない読書記録

2024年3月に読んだ本は、4冊、1,371ページ
2024年に読んだ本は、16冊、6,001ページ

怪奇現象という名の病気/沖光峰津

ページ数

262

読了日

2024年3月5日

感想

やはり怖くなかった。
オチも想定内だった。
ホラーは向いていないのかも知れない。

ホラーしか読めないとしたら、恒川光太郎作品のような幻想的な話が好きかな。

この本について<PR>

殺人ライセンス/今野敏

ページ数

384

読了日

2024年3月9日

感想

文句なしに楽しめた。
さまざまな問題が解決しそれぞれが幸せになるのを見るのは気持ちがよい。

電波に関する豆知識のおまけつき。

この本について<PR>

青い炎/貴志祐介

ページ数

458

読了日

2024年3月15日

感想

ひとは何かを守るために嘘をつく。

愛する家族を守るためにとはいえ、罪を犯し嘘をつきとおすなんて自分には無理。

思春期の不安や感情、稚拙な自信、狭い視野がうまく描写されていた。

学校で習う知識や法医学などの書物から得た知識で仕掛けを組み立てるところは圧巻。

この本について<PR>

岩窟姫/近藤史恵

ページ数

267

読了日

2024年3月22日

感想

巌窟王を連想させる作品名。

濡れ衣を着せられ逃亡、真実を突き止め、反撃に出るというパターン。

同じ流れだが、女性作家ならではの着想に感服。

女性たちを喰い物にする奴らにはもっとひどい目に遭わせて欲しかったが、ソフトな終わり方にもこの作品らしさが表れている。

この本について<PR>

読書メーター

Posted in  on 3/31/2024 by rteak |  


2024年2月に読んだ本

Reading
Photo by @felipepelaquim on Unsplash

これから読む人の楽しみを奪わない読書記録

2024年2月に読んだ本は、5冊、2,256ページ
2024年に読んだ本は、12冊、4,630ページ

晩夏の向日葵/福澤徹三

ページ数

237

読了日

2024年2月2日

感想

ほぼ廃業の老いぼれ弁護士。
嫌々ながらも仕事を引き受け悪党どもを一掃する。

弁護士のおじいちゃんはすごく格好よかった。
一方、仕事を依頼した若い警官は恋人に仕事の話をして危ない目に遭わせてしまった。
こういう思慮の浅い奴は本当に苛つく。

この本について<PR>

灰色の犬/福澤徹三

ページ数

612

読了日

2024年2月6日

感想

終盤の百頁くらいは息も継がずに読んだ(死ぬって😅)
最後まで攻防が繰り広げられたが、これまでの鬱屈を吹き飛ばすかのような決着を迎えた。爽やかな読後感であった。

この本について<PR>

白日の鴉/福澤徹三

ページ数

607

読了日

2024年2月12日

感想

大ピンチだったのに瀬戸際で運命の歯車が大逆回転。
最後まで諦めず強い意志を持てば女神は微笑む。

終盤の大捕物はすごかった。
憑きものが落ちたような気持ちのよい読後感。

つくづく冤罪は恐ろしいと思った。

知っている人物が出てくるとついその巻を探してしまう😅

この本について<PR>

四畳半神話大系/森見登美彦

ページ数

416

読了日

2024年2月22日

感想

第三話まで「あれ、これはすでに読んだのでは?」と行きつ戻りつしてしまった。
ネタの使い回しはズルい。
最終話でうまく落としてくれたので許そう。

何を選んだとしても、さして変わらぬ人生。
「あの時あちらを選んでいれば…」なんて悔やむのは無駄なだけ。

この本について<PR>

悪い夏/染井為人

ページ数

384

読了日

2024年2月27日

感想

ちょっとした出来心で地獄に堕ちる人生もあれば、死んで苦しみから解放される人生もある。
ちょっとした巡り合わせで人生は大きく変わる。

シリアスな話なのに、クライマックスでは思わず笑いが込み上げてきた。

「たかが人生、されど人生」だな。

この本について<PR>

読書メーター

Posted in  on 2/29/2024 by rteak |  


2024年1月に読んだ本

Reading
Photo by @felipepelaquim on Unsplash

これから読む人の楽しみを奪わない読書記録

2024年1月に読んだ本は、7冊、2,374ページ
2024年に読んだ本は、7冊、2,374ページ

ジョーカー・ゲームの謎/KADOKAWA (編集)、柳広司、他

ページ数

142

読了日

2024年1月2日

感想

映画「ジョーカー・ゲーム」の監督入江悠による製作秘話、「ジョーカー・ゲーム」の謎や魅力、作者柳広司へのインタビュー、モデルとなった陸軍中野学校の功績や技術、実在したスパイたちなどが満載!

おまけに柳広司推薦の短編スパイ小説「007/薔薇と拳銃」付き!

この本について<PR>

葉桜の季節に君を想うということ/歌野晶午

ページ数

455

読了日

2024年1月6日

感想

えっ!?と思って読み返すタイプのやつ。

「あれは無理があるやろ、どう説明すんねん」
「あっ、そういうことでしたが、すみません、こちらの勝手な思い込みでした」
終盤の種明かしはそんなことを思いながら読んだ。

この本について<PR>

幸せジャンクション/香住泰

ページ数

304

読了日

2024年1月11日

感想

清々しい読後感。
あまりにも都合がよすぎて、ベタで、あざといけれど、嫌いではない。むしろ好きかも。

情けは人の為ならず、巡り巡って己が為。

この本について<PR>

異端の祝祭/芦花公園

ページ数

336

読了日

2024年1月15日

感想

楽しめたけれど、終盤は息切れというか、消化不良というか、不完全燃焼というか、余韻に浸ることもなく、モヤッとしたまま終わった。

漫画にすればいいのにと思って検索したら、すでに漫画化もされていた。

この本について<PR>

キンモクセイ/今野敏

ページ数

408

読了日

2024年1月19日

感想

「キンモクセイ」の謎を探っていた公安の官僚が罠にはめられ逃走する。

今野さんは作品の中でいろいろと知識を授けてくれる作家さんの一人。
特に逃走方法は参考になった。
いつか役に立つだろう😅

この本について<PR>

夜は短し歩けよ乙女/森見登美彦

ページ数

320

読了日

2024年1月28日

感想

こんな乙女がいたら惚れるしかない。
最後はハッピー過ぎて悶絶しそうになった😅

百万遍界隈は生まれ育った街。
糺の森や吉田神社は遊び場だった。
知っている地名が出る度に郷愁を感じた。
もうすぐ節分。
吉田神社の年越しそばが食べたくなった😋

この本について<PR>

隠蔽捜査/今野敏

ページ数

409

読了日

2024年1月29日

感想

評判に違わずすごくよかった。
特に終盤は感動的だった。
目頭が熱くなる場面も🥹

理性と正しい判断は最強だね。

この本について<PR>

読書メーター

Posted in  on 2/01/2024 by rteak |  


2023年に読んだ本(まとめ)

Reading
Photo by @felipepelaquim on Unsplash

2023年に読んだ本(まとめ)

2023年の読書メーター
読んだ本の数:109
読んだページ数:37026
ナイス数:870

セイレーンの懺悔 (小学館文庫)セイレーンの懺悔 (小学館文庫)感想
「護られなかった者たちへ」等と同様最後に主人公を通して熱いメッセージが語られる。 我々が感じる社会の理不尽さに対する一つの答えを示している。 たとえファンタジーだとしても同じ思いの人がいるというだけで希望が持てる。
読了日:01月01日 著者:中山 七里

モモ (岩波少年文庫(127))モモ (岩波少年文庫(127))感想
そうか、忙しくてイライラしていたのは灰色の男のせいだったのか。 じゃあ、人に優しくするために時間を使えばいいんだ! ところで灰色の女がいないのはなぜ?
読了日:01月04日 著者:ミヒャエル・エンデ

あなたの人生の物語あなたの人生の物語感想
SF短編小説集。 自分にとっては難しい内容だった。 新しい視点に驚きはあったものの、話の展開に面白みがなかったし、結局何が言いたいのかも見いだせなかった。 一気には読むことができず、時々別の小説をはさみながら何とか読み通せた。
読了日:01月08日 著者:テッド チャン

夏への扉〔新版〕 (ハヤカワ文庫SF)夏への扉〔新版〕 (ハヤカワ文庫SF)感想
1956年に発表されたSF作品。 主人公は1970年と2001年の間を時間旅行する。 古いSFなんてと思うかもしれないが、2023年に読んでも色褪せず、心揺さぶられる話だった。 その証拠に、巻末で知ったが、2021年に日本で映画化もされたらしい。 苦難にあっても決して諦めず知恵で思いを遂げる話はいつの時代でも受け容れられるのだろう。
読了日:01月10日 著者:ロバート A ハインライン

死刑にいたる病 (ハヤカワ文庫JA)死刑にいたる病 (ハヤカワ文庫JA)感想
読んでいるうちにこの人はよい人ではないのか、本当は同情すべき人ではないのかと思ってしまった。 この世の中には殺人鬼でなくても、巧妙に近づき人を支配するのを得意とする奴らがいる。 そんな奴らからは離れるしかない。
読了日:01月14日 著者:櫛木 理宇

若きウェルテルの悩み (岩波文庫)若きウェルテルの悩み (岩波文庫)感想
程度の差こそあれ、誰にでも抑えきれない激情の迸る時代があったのではないだろうか? 恥を忍んで生き続けていればそれは黒歴史。 若さゆえの視野の狭さに自分を殴りたくなる。 そんな恥ずかしいことを赤裸々に描けるなんてゲーテはすごい。
読了日:01月18日 著者:ゲーテ

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)新装版 (新潮文庫)世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)新装版 (新潮文庫)感想
初めの頃はワンダーランド過ぎて話に乗れなかった。 次第にこの世界に慣れてきたようだ。 2つの世界がどのようにつながっているのかが下巻の楽しみ。 ちなみに登場人物は名前で呼ばれない。 それでも人物の識別ができるから不思議である。
読了日:01月26日 著者:村上 春樹

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)新装版 (新潮文庫)世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)新装版 (新潮文庫)感想
安らぎの棲処はこころ。 博士の説明は出鱈目だが、それらしく思わせるのは作家の力量。
読了日:01月29日 著者:村上 春樹

変な家変な家感想
さらっと読めたが、あまり好きな話ではなかった。 過去の出来事を証明していくような展開はつまらない。
読了日:01月29日 著者:雨穴

悪いものが、来ませんように (角川文庫)悪いものが、来ませんように (角川文庫)感想
遺体が発見されるあたりまで読むのが息苦しかった。 人間関係にも違和感を覚えたが、徐々に謎が解けてきた。 不幸な結末ではあるが、奈津子が真に毒親の呪縛から解放され、健全な親子関係を築けたことが救いだった。
読了日:02月01日 著者:芦沢 央

予断捜査 (文芸社文庫)予断捜査 (文芸社文庫)感想
正義と真実を追求する職人気質の刑事が地道な捜査で証拠を積み上げ、出世欲に駆られたチョウチョウ刑事がその引き立て役になるストーリーは痛快。 校正が甘いのか、人物名を間違っている箇所と脱字を見つけてしまった。
読了日:02月05日 著者:麻野 涼

ザ・レイン・ストーリーズザ・レイン・ストーリーズ感想
読むのを躊躇った。 変な感想は書けないし、媚びるのも嫌だ。 ep1 を読んでつまらなかったら読まなかったことにしよう。 ep1 が読み終わり、ep2、3、・・・12、そして、ep0。 雨上がりのちょっとした解放感を味わった。
読了日:02月07日 著者:間埜 心響

硝子の塔の殺人硝子の塔の殺人感想
幾重にも重ねたトリックとストーリー展開。 何も言えないのが辛い。 結末は読んでからのお楽しみ。
読了日:02月09日 著者:知念 実希人

ネメシスの使者 (文春文庫)ネメシスの使者 (文春文庫)感想
愛する人が殺されたら? 家族が人を殺したら? きっと地獄の苦しみを味わうのだろう。 第三者から何も言われたくないはずだ。 苦しんでいる人をさらに苦しめる必要はない。 それこそネメシスに任せればよい。 期待を裏切らないストーリー展開だった。
読了日:02月18日 著者:中山 七里

medium 霊媒探偵城塚翡翠 (講談社文庫)medium 霊媒探偵城塚翡翠 (講談社文庫)感想
最後は主人公の圧勝。 凶悪犯にしては呆気ない幕切れ。 犯人はもう少し強敵であってもよかったのでは? 犯人の言行不一致な点もいただけない。 明らかに目立ち過ぎ。
読了日:02月20日 著者:相沢 沙呼

ダイイング・アイ (光文社文庫)ダイイング・アイ (光文社文庫)感想
そもそもピアノレッスンを受けていた娘とその母親が悪い。 彼女たちがわがままを言ったばかりに何人もの生命を奪い人生を狂わせたのだからその罪は重い。 なのに不幸な物語は彼女たちとは関係なしに展開していく。 初めから終わりまで弛むことなく同じ緊張感で読めた。 説明がつかないままだったものの不快な結末ではなかった。
読了日:02月23日 著者:東野 圭吾

蟻の棲み家 (新潮文庫)蟻の棲み家 (新潮文庫)感想
真っ当に生きたい。 なのに人並みに生きる権利もない。 家族を守るために獲得したサバイバルスキル。 生き抜くためには恩も仇で返す。 温々と生きてきた奴らに俺の世界などわかるはずもない。
読了日:03月09日 著者:望月 諒子

残酷依存症 (幻冬舎文庫)残酷依存症 (幻冬舎文庫)感想
身勝手で卑劣、人の痛みや悲しみを屁とも思わぬ人でなしたち。 被害者たちの無念を思い知らせるためにも去勢して生かしておけばよかったのに。 性犯罪を犯す奴らはみんな切り落としてしまえばいい。 こっちが残酷な気持ちになってしまった。
読了日:03月17日 著者:櫛木 理宇

星を継ぐもの (創元SF文庫) (創元推理文庫 663ー1)星を継ぐもの (創元SF文庫) (創元推理文庫 663ー1)感想
確信が持てるまでどの説にも与しない。 あらゆる可能性を検討し事実を集める。 真実のためなら嫌な奴とも議論を交わす。 絵空事と思わせない精巧に組み立てられたSFミステリー。
読了日:03月17日 著者:ジェイムズ P.ホーガン

アマテラスの暗号 〈歴史ミステリー小説〉アマテラスの暗号 〈歴史ミステリー小説〉感想
写真や図版等の資料が多く掲載され、知的好奇心を大いに刺激してくれた。 以前から日ユ同祖論には興味があったが、理路整然とした話を読んだのはこの作品が初めて。 エンタメとしても楽しめたが、その奥に秘められた作者の日本人への思いが十分に感じられた。
読了日:03月21日 著者:伊勢谷 武

再生 角川ホラー文庫ベストセレクション再生 角川ホラー文庫ベストセレクション感想
結末を想像しながら読んだせいなのか、いずれも怖くなかった。 気に入った作品は澤村伊智の「学校は死の匂い」。 学校では幽霊よりも生きている人間の方が怖い。
読了日:04月05日 著者:綾辻 行人,鈴木 光司,井上 雅彦,福澤 徹三,今邑 彩,岩井 志麻子,小池 真理子,澤村伊智

すべてがFになる (講談社文庫)すべてがFになる (講談社文庫)感想
F の意味はすぐにわかった。 もちろん動機とかトリックまではわからなかったけれど。 ところどころでニヤリとしてしまう言葉が・・・。 そのやり方はデバッグの王道だねなど、ツッコミを入れながら楽しめた。
読了日:04月08日 著者:森 博嗣

さいはての彼女 (角川文庫)さいはての彼女 (角川文庫)感想
計算通りにならないのが人生。 失意に打ち拉がれることもある。 それを癒やしてくれるのが新たな出会い。 自分で引いた線を乗り越えて風を起こせば一分の出会いが一生の宝になる。
読了日:04月09日 著者:原田 マハ

ぼぎわんが、来る (角川ホラー文庫)ぼぎわんが、来る (角川ホラー文庫)感想
章が変わるごとに主役が変わる。 でも真の主役はあの姉妹。 目まぐるしく展開する物語に目が離せなかった。 育児をしている男性にすすめたい。
読了日:04月11日 著者:澤村伊智

ししりばの家 (角川ホラー文庫)ししりばの家 (角川ホラー文庫)感想
家族の理想像を守護するために住む者たちを操る。 決して住む者を守っているわけではない。 古めかしい家制度を想起させる。 我々も何かにこだわって誰かを苦しめているようなことはないだろうか? この作品も読み応えがあった。
読了日:04月14日 著者:澤村伊智

ずうのめ人形 (角川ホラー文庫)ずうのめ人形 (角川ホラー文庫)感想
登場人物に小説を読ませる。 「人間椅子」でも使われた手法。 「学校は死の匂い」にあった学校名に記憶が蘇る。 数え切れない伏線でいちいちアッと思わせる。 終盤にサラッと書かれていたが頭の中で大惨事が・・・。 中だるみはあったが読み切ったときの満足感はこの上ない。
読了日:04月16日 著者:澤村伊智

楽園のカンヴァス (新潮文庫)楽園のカンヴァス (新潮文庫)感想
芸術家の情熱は作品の中で永遠に生き続ける。 純粋にその作品を愛する者にしか感じられない情熱。 この小説にも同じような情熱を感じた。
読了日:04月23日 著者:原田 マハ

キラーシード“魔の種” (徳間文庫)キラーシード“魔の種” (徳間文庫)感想
愚直に正直に生きていく者たちが利己主義者たちの悪事を暴いていく安心の娯楽作品。 「テメーが医者ならチョウチョ、トンボも鳥のうちだ」という台詞は、同作者の「予断捜査」にもあった。 刑事が医者に変わっていただけ。
読了日:04月27日 著者:麻野涼

夏美のホタル (角川文庫)夏美のホタル (角川文庫)感想
犯罪がらみの小説ばかりを読んでいるとこういう小説で心を清めたくなる。 ついでに涙腺のゴミもきれいに洗い流せた。 「他人と比べちゃうとさ、自分に足りないものばかりに目がいっちゃって、満ち足りているもののことを忘れちゃうんだってさ。」
読了日:04月30日 著者:森沢 明夫

空席 隠蔽捜査シリーズ (Kindle Single)空席 隠蔽捜査シリーズ (Kindle Single)感想
短いので最後まで読み切ったがそれなりの内容。 地位を傘に着て偉そうな顔をしたいがために現場を混乱させる管理官と二律背反することであっても冷静に判断し適切な指示を与えてくれる元署長。 前者は軽蔑され後者は尊敬される。 そして出世するのは前者。 どこの組織にでもある構図。
読了日:05月01日 著者:今野 敏

地球星人(新潮文庫)地球星人(新潮文庫)感想
懐かしいお盆の風景から始まり、想像もつかない結末に。 毒親から虐げられ生き延びるために人の顔色を伺う。 人と違えば常識がないと責められる。 自分のために生きることの難しさを改めて考えさせられた。 それにしても塾講師には虫唾が走る。
読了日:05月02日 著者:村田沙耶香

いつか、虹の向こうへ (角川文庫)いつか、虹の向こうへ (角川文庫)感想
深酒と深情け。 それらが災厄を招くことに。 だが「情けは人のためならず」を体現する。 他人には優しくしておくものだ。
読了日:05月04日 著者:伊岡 瞬

群青の魚 条川署クロニクル (光文社文庫)群青の魚 条川署クロニクル (光文社文庫)感想
介護問題や特殊詐欺等高齢化社会の問題がテーマ。 とにかくハラハラドキドキの連続。 新米刑事と新米警官の浅はかな行動にはいたたまれない気持ちになった。 老い先が見えても志を忘れなければ道を外れるようなことはない。
読了日:05月08日 著者:福澤 徹三

アノニム (角川文庫)アノニム (角川文庫)感想
自分のような庶民では知り得ない美術品オークションの世界。 学生たちが自由を守り世界を変えようとする香港。 この作品が誘ってくれた。 本来の目的だけでなく、ひとりの少年に希望と勇気を与えながらも、1ミリのミスもない完璧な仕事をこなす最高のチーム。 なのにスリリングだったのは、自分の気の小ささではなく、作家の力量によるものだ。
読了日:05月14日 著者:原田 マハ

テミスの剣 (文春文庫)テミスの剣 (文春文庫)感想
冤罪の片棒を担いでしまった刑事。 その罪を認め真正面に向き合う。 そして二度と間違わないと誓う。 パンドラの箱を開け苦難の道を往くことに。 自ら正義の希望になれるのだろうか?
読了日:05月20日 著者:中山七里

結界(上)結界(上)感想
感想は下巻を読んでから。 早く下巻を読みたい。
読了日:05月25日 著者:津谷 一

結界(下)結界(下)感想
下巻はいきなり緊迫した場面から始まった。 だが興奮は覚めモヤモヤ感が残る結果に。 陰謀論が好きな人にとっては面白い作品だろう。
読了日:05月26日 著者:津谷 一

#雨降る惑星#雨降る惑星感想
心の中は土砂降りでも優しさという傘があれば人は生きていける。 再び訪れることのない夏を共に過ごした三人は永遠の愛を手に入れた。 14歳の時にこんな体験をしていたら、また違ったいい人生が楽しめただろうな。 タイムマシンがあったらバッハを現代に連れてきてメタルを聴かせてやりたい。
読了日:05月28日 著者:森 遊

ギフトギフト感想
女性が幸せを感じる瞬間の詰め合わせ。 超がつくほどの短編集だが、十分に読みごたえがあった。 お気に入りは「窓辺の風景」。
読了日:05月30日 著者:原田マハ

新版 ハマトンの知的生活 (単行本)新版 ハマトンの知的生活 (単行本)感想
ハマトンの知的生活 一世紀以上も前に書かれた知的生活に関する本。 目新しいことは書かれていない。 多分、この本を参考にしながらも、脳科学等の研究成果を取り入れた本が世に多数出ており、それらを読んだからだろう。 それでも点頭を繰り返しながら読んだ。
読了日:05月31日 著者:P.G.ハマトン

勝てる投資家は、「これ」しかやらない MBA保有の脳科学者が教える科学的に正しい株式投資術勝てる投資家は、「これ」しかやらない MBA保有の脳科学者が教える科学的に正しい株式投資術感想
とてもわかりやすく、実行しやすい内容。 売買ノートやしくじりメモは難しそうだが、やってみる価値はあると思う。
読了日:06月02日 著者:上岡 正明

正欲正欲感想
人は人、自分は自分。 人はそれぞれ違っていて当然。 分かりあえなくて当然。 自分を軸にするのは賛成だけど、それを他人に押し付けないで。 それぞれを尊重して。
読了日:06月06日 著者:朝井リョウ

新世界より(上) (講談社文庫)新世界より(上) (講談社文庫)感想
回想録の形式で話が始まる。 牧歌的な雰囲気から徐々に不穏な空気が流れ出す。 若者特有の好奇心が災厄を招くことに。 不安を煽ったまま中巻につづく。 何故か、ハリーポッター、猿の惑星、戦国自衛隊の話を思い出してしまった。
読了日:06月11日 著者:貴志祐介

新世界より(中) (講談社文庫)新世界より(中) (講談社文庫)感想
一難去ってまた一難。 たまに休憩を取らないと息苦しくなる。 本当に大人ってやつは・・・。 こんな感想を書いている場合ではない。 早く下巻が読みたい。
読了日:06月13日 著者:貴志祐介

新世界より(下) (講談社文庫)新世界より(下) (講談社文庫)感想
最後まで緊張が解けなかった。 正義は人の数、生物の数だけある。 正義を他者に押し付けるから軋轢が生まれる。 他者を支配するから憎悪が生まれる。 個人を尊重する人が増え、寛容な社会になれば、平和に暮らせるのに。 望むべくもないか。
読了日:06月16日 著者:貴志祐介

デトロイト美術館の奇跡(新潮文庫)デトロイト美術館の奇跡(新潮文庫)感想
裕福でなくてもアートと友だちになれる。 友だちの友だちは友だち。 立場を超えた友だちへの思いが起こす奇跡。 愛する者への熱い気持ちが涙を誘った。 今度久しぶりに友だちのお家を訪問してみようかな?
読了日:06月18日 著者:原田マハ

Cの福音 (角川文庫)Cの福音 (角川文庫)感想
肩入れしたい人間が一人もいない。 制度面、心理面の脆弱性を突いた完全犯罪。 欲望に溺れ、隙を見せた人間が堕ちていく。 それを仕掛けた人間があざ笑う。 絶対に近づきたくない世界。 ニフティサーブでパソコン通信していた遠い昔の話。
読了日:06月22日 著者:楡 周平

教場 (小学館文庫)教場 (小学館文庫)感想
街で警察官を見かけると畏敬の念を抱く。 臆病者の自分では到底務まらない。 警察官に相応しい者を残す。 残った者を警察官に育て上げる。 教場での厳しいルールと特殊な教育課程。 それらは志願者たちを守るためにも必要なこと。 畏敬の念はさら深まった。
読了日:06月24日 著者:長岡弘樹

442 Hz442 Hz感想
6月25日、今日の言葉。 欲望はささやかな幸せを暗闇に追いやり、やがて消し去る。 生き物は生まれたときに声をあげ、生きる苦しみが始まる。 他者との関係を持つことによって喜びも苦しみも増幅する。 音叉を叩いて調弦していたがあの声と同じだったとは。
読了日:06月25日 著者:森遊

透明カメレオン (角川文庫)透明カメレオン (角川文庫)感想
人は嘘の絆創膏で心の傷を隠している。 見えないものをあると信じて生きている。 姿は大人でも心は中2。 「はい、では曲いきます。ドラゴンフォースで『Wings of liberty』」
読了日:06月30日 著者:道尾 秀介

満願(新潮文庫)満願(新潮文庫)感想
何かを守るために人は企む。 その企みはうまくいくことがあれば、失敗に終わることもある。 成功も失敗もそのプロセスの巧妙さに唸ってしまう短編集。
読了日:07月04日 著者:米澤穂信

月の満ち欠け月の満ち欠け感想
最愛の人と再会するまで何度でも生まれ変わる。 あるかも知れない。 ないとは言えない。 信じていれば気づくかも知れない。 信じなければ永遠に気づかない。 なら信じよう。 それ以上失うものはない。 紅月でも聴こうか。
読了日:07月10日 著者:佐藤 正午

クリムゾンの迷宮 (角川ホラー文庫)クリムゾンの迷宮 (角川ホラー文庫)感想
謎は残ったけれど最後までスリルに溢れた作品。 「サバイバルアイテム」「護身用アイテム」「食糧」「情報」、生き残るために一つだけ選べるとしたら・・・。 「授人以魚 不如授人以漁」(老子)を思い出した。
読了日:07月15日 著者:貴志 祐介

翼をください 上 (角川文庫)翼をください 上 (角川文庫)感想
「民族の違い、国家の違い、個人の違いはどうしたってある。それを認めて、受け入れること。それが共存共栄への第一歩だ」 「国威だ国益だと権力者が勝手に始めて、罪のない人々のささやかな幸せをいつのまにか奪いつくす。そうしてはならない。絶対に。」 下巻へ
読了日:07月17日 著者:原田 マハ

翼をください (下) (角川文庫)翼をください (下) (角川文庫)感想
「世界はひとつ」 この作品ではニッポン世界一周飛行を日本人だけの偉業としなかった。 これを不満に思う人がいるかも知れない。 それでもこの設定は「世界はひとつ」を具現するために必要だった。 大空を飛びたい。 肌の色は違うけれど同じ思いをもつ者たちが互いに認め、助け合いながら苦難を乗り越えていく。 日本人だけで偉業を成し遂げるべきという安っぽい考えはとっくにどこかへ飛んでいった。 この広い空のようにおおらかなこころを持ちたい。
読了日:07月19日 著者:原田 マハ

向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)感想
終盤クライマックスで最後に放った両親への質問。 これが作品名の由来だったのか。 ネタバレになるので理由は言えないけれど。 読後プロローグを読み返したら描いたイメージが全く違っていた。
読了日:07月22日 著者:道尾 秀介

暗幕のゲルニカ (新潮文庫)暗幕のゲルニカ (新潮文庫)感想
ピカソが描いた平和への思いとそれを継ぐ者たちの物語。 不思議な縁と不屈の精神で私たちの「ゲルニカ」が本領を発揮できる場所に。 小さな写真で見るのと、縦約350cm ✕ 横約780cm の本物を観るのとでは、受ける印象が大きく違うのだろう。 いつか本物をこの目で観たい。
読了日:07月29日 著者:原田 マハ

屋上のテロリスト (光文社文庫)屋上のテロリスト (光文社文庫)感想
2つの国家を手玉に取るJK。 その深慮遠謀に翻弄される為政者たち。 痛快だった。 回収の前にわかってしまう伏線もあったが、それも含めて楽しめた。
読了日:08月01日 著者:知念 実希人

産霊山(むすびのやま)秘録 (ノン・ポシェット)産霊山(むすびのやま)秘録 (ノン・ポシェット)感想
「産霊山」と「ヒ」をモチーフに戦国時代から現代までの歴史を解く推理小説。 明智光秀、猿飛、佐助、鼠小僧次郎吉、坂本龍馬、近藤勇、沖田総司らが登場。 本能寺の変については得心。 歴史は証明のしようがない。 推理が面白ければよい。
読了日:08月07日 著者:半村 良

ゴールデンスランバー (新潮文庫)ゴールデンスランバー (新潮文庫)感想
目的を果たすまで手段を選ばぬ権力者。 ターゲットになってしまった善良な市民。 真実の声なんて届くはずもない。 取るべき道はたったひとつ。 伏線がいっぱい。 面倒なので数えなかったけれど。 ロックなオヤジたちが格好よかった。 締めのストーリーもロックだね。
読了日:08月11日 著者:伊坂 幸太郎

火のないところに煙は (新潮文庫)火のないところに煙は (新潮文庫)感想
ミステリー色の強いホラー。 恐怖を感じさせるための仕掛けが幾重にも。 それでも冷めた目で読むせいなのか、あまり恐怖を感じなかった。 意思疎通ができないというのはすごく苛立つ。
読了日:08月13日 著者:芦沢 央

常設展示室 (新潮文庫)常設展示室 (新潮文庫)感想
ハレとケ。 常設展示室はケ。 いつでもそこに行けば会える一品。 大切な何かを気づかせてくれる。 六つの短編集。 最後の物語では不覚にも涙をこぼしてしまった。
読了日:08月15日 著者:原田 マハ

ひらいて (新潮文庫)ひらいて (新潮文庫)感想
たとえ大学受験を控えた一年が、どんな誤りを犯していても、この一生の驚くべき現実に比べれば、二ヶ月のすばらしい旅行の最後の一日に風邪をひいているようなものである。 冒頭に出てくる仮装行列。 自分の出身高校にもあった。 調べてみたら著者もムラコウ。 感情と思考、言動がチグハグだった時代が蘇った。
読了日:08月17日 著者:綿矢 りさ

傭兵代理店 (祥伝社文庫)傭兵代理店 (祥伝社文庫)感想
罠にはめられた元刑事は真犯人を追って傭兵になり巨悪を追い詰める。 表向きは質屋、裏の稼業は傭兵代理店。 この傭兵代理店にはもう一つの顔があった。 テンポよく展開するストーリー。 圧倒的な強さに裏付けられた安心感。 楽しみながら一気に読んだ。
読了日:08月18日 著者:渡辺 裕之

マチネの終わりに (文春文庫)マチネの終わりに (文春文庫)感想
ラストシーンが美しすぎて胸が熱くなった。 この二人なら過去を変えながら現在を変えないままでいられるだろう。 豊かな表現と繊細な心理描写を味わいながら読んだ。 自分の中ではこの作品は純文学の範疇にある。 純文学は苦手だが、ギターとバッハが好きだから読み通せたような気がする。 途中まで辛かったが、最後まで読んでよかった。
読了日:08月21日 著者:平野 啓一郎

異邦人(いりびと) (PHP文芸文庫)異邦人(いりびと) (PHP文芸文庫)感想
読み始めはどの人物にも好感がもてなかった。 次第に気持ちが二人のいりびとに傾き始める。 見事で仄かな復讐劇。 京都の美しい景色、町並み、お祭り、料理、言葉、何もかも懐かしかった。 作者の豊かな表現力が心地よかった。
読了日:08月26日 著者:原田 マハ

乃木希典と日露戦争の真実 司馬遼太郎の誤りを正す (PHP新書)乃木希典と日露戦争の真実 司馬遼太郎の誤りを正す (PHP新書)感想
司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」とは異なる乃木希典像と日露戦争観。 職業軍人の観点で分析されているので、想像を膨らませた小説よりは多分真実に近いのだろう。 ただ司馬遼太郎を罵倒する表現は酷かった。 乃木希典を擁護するあまりバイアスがかかっているのではないかと疑ってしまう。 巻末に乃木神社宮司の寄稿文があり、それも何らかの意図を感じた。 史料は残した者にとって都合のよいものしか残らない。 歴史は推測に過ぎないし時代によって解釈は移り変わる。 何事も鵜呑みにせず何者にも肩入れしないで生きていこうと思った。
読了日:08月30日 著者:桑原 嶽

幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF 341)幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF 341)感想
科学技術では人類を遥かに凌ぐオーバーロード。 彼らの地球来訪により人類の世界は統一され永劫の平和を迎える。 だが、彼らの来訪の目的は別にあった。 オーバーロードの目的を推理しながら読んだが、思わぬ展開と結末に心が騒いだ。 古いSFだが、まったく色褪せない作品だった。
読了日:09月05日 著者:アーサー C.クラーク

シャドウ (創元推理文庫)シャドウ (創元推理文庫)感想
「えっ?」の連続。 そして「疑ってごめんなさい」に。 本当に悪い奴は直感的にわかったけれど。 伏線回収も見事だった。 最後は幸せな気分に。
読了日:09月07日 著者:道尾 秀介

無限大ガール (Kindle Single)無限大ガール (Kindle Single)感想
日替わりハケン部員として活動する女子高校生の成長を軽妙なタッチで描いた物語。 短い作品ながらも読後感はとても爽快。 自分を捨てれば可能性は無限大。
読了日:09月08日 著者:森 絵都

モナリザ・オーヴァドライヴ (ハヤカワ文庫SF)モナリザ・オーヴァドライヴ (ハヤカワ文庫SF)感想
時間はかかったが、何とか読み通せた。 黒丸尚という有名なSF作品の翻訳家の翻訳。 理解できたのは8割くらい。 自分の読解力の問題もあるだろう。 話の筋はよかった。 いまはリアルの世界でもフェイクが多い時代。 VR技術が進んで現実との境目がなくなれば、人間は現実離れした幸福感を求めて生きていくのだろうな。 ドラッグだっていらなくなるに違いない。
読了日:09月14日 著者:ウィリアム ギブスン

数学者たちの楽園: 「ザ・シンプソンズ」を作った天才たち (新潮文庫)数学者たちの楽園: 「ザ・シンプソンズ」を作った天才たち (新潮文庫)感想
数学や物理学等の学位を持った脚本家たちが米娯楽番組の「ザ・シンプソンズ」でわかる人(ナードやギーク)にしかわからないジョークを密かに潜ませているという。 その裏話から派生する数学のエピソードがてんこ盛り。 学者さん特有の無邪気な自慢話を少しだけ我慢すれば、知的好奇心が結構満たされる。 サイモン・シンの「フェルマーの最終定理」が好きな人ならきっと気に入るだろう。
読了日:09月19日 著者:サイモン・シン

カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫)カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫)感想
気持ちよく騙された。 騙してくれてありがとうという気分。 終盤まで物足りなさを感じていたが、こんなどんでん返しがあったとは。 期待を裏切らない作品だった。
読了日:09月23日 著者:道尾 秀介

カエルの小指 a murder of crows (講談社文庫)カエルの小指 a murder of crows (講談社文庫)感想
カエルの小指ってそういうことだったのか。 ペテンで他人の人生を救う。 それで自分の人生も救われる。 「カラスの親指」同様、幸せな気分で本を閉じた。
読了日:09月27日 著者:道尾 秀介

星のかけら (新潮文庫)星のかけら (新潮文庫)感想
思い悩んで動けなくなった者を照らす星のかけら。 自分の力で歩いていく勇気を出した者だけに見える輝き。 いじめられていた中学時代を思い出した。 ちょっと勇気を出しただけで世界が変わる。 生きるってすごい。
読了日:09月28日 著者:重松 清

その話を聞かせてはいけない (Kindle Single)その話を聞かせてはいけない (Kindle Single)感想
この作品はホラーなのか? 結末は現実とも取れるし、妄想とも取れる。 短編にしてはキレは甘かった。
読了日:09月29日 著者:道尾 秀介

きみが来た場所 Where are you from? Where are you going? (喜多川 泰シリーズ)きみが来た場所 Where are you from? Where are you going? (喜多川 泰シリーズ)感想
「世にも奇妙な物語」でたまにハッピーな物語として放映されそうな作品。 説教臭いところはあるけれど嫌いではない。 親が子に与えるべきものは「どんな時代でも強く生きていける力」という考え方に共感。
読了日:10月01日 著者:喜多川 泰

パッとしない子 (Kindle Single)パッとしない子 (Kindle Single)感想
数時間前に話したことも忘れるような教師。 10年以上も前の記憶なんて都合よく変えてしまっている。 居た堪れないくらい詰められても簡単に嘘をつこうとする。 軽すぎる言動は死んでも直らないだろう。 後味の悪いショートストーリー。
読了日:10月01日 著者:辻村 深月

むらさきのスカートの女 (朝日文庫)むらさきのスカートの女 (朝日文庫)感想
結局、「黄色いカーディガンの女」に同情してしまった。 何かと読みが外れて裏切られるところは自分に似ている。 違うのは自分に似た友達を作ろうとするところ。 裏切られるくらいなら友達なんていらないのにね。
読了日:10月03日 著者:今村 夏子

グラスホッパー (角川文庫)グラスホッパー (角川文庫)感想
適度なハラハラとドキドキ。 都合のよい偶然が自然に重なるから安心して読める。 軽妙な会話に名言や真実が散りばめられているのもいい。 再読したくなる作品。
読了日:10月05日 著者:伊坂 幸太郎

黒い家 (角川ホラー文庫)黒い家 (角川ホラー文庫)感想
自分で災いを招き、事態を悪化させて犠牲者を増やしてしまう迷惑な奴。 人の命や財産に関わる職業の割に危機感がなく、軽率な行動に呆れてしまう。 必然的にハラハラドキドキさせられる場面も増える。 作者としてはそれが狙いなんだろう。 まんまと嵌められた気がする。
読了日:10月08日 著者:貴志 祐介

AX アックス (角川文庫)AX アックス (角川文庫)感想
恐妻家の殺し屋。 ただの恐妻家ではない。 愛する妻がいつも笑顔でいてほしいから顔色を窺うのだ。 フェアであることにこだわる。 何よりも自分のため。 そして自ら犯した非道と決別するために。 ax には突然何かを止める、断ち切るという動詞としての意味もある。
読了日:10月10日 著者:伊坂 幸太郎

夜市 (角川ホラー文庫)夜市 (角川ホラー文庫)感想
不思議な夢を見ているようだった。 もう少しそこにいてもいいかなと思うくらい怖くはなかった。
読了日:10月12日 著者:恒川 光太郎

マリアビートル (角川文庫)マリアビートル (角川文庫)感想
読み進むうちに映画のイメージは完全に消えた。 蜜柑と檸檬は日本人になり、ブラットピットは消えて本来の七尾に。 槿の役割がずっと気になっていたが、そういうことだったのか。 悪魔のような中学生にムカムカ。 でもレジェンドの登場でスッキリ!
読了日:10月16日 著者:伊坂 幸太郎

ジョーカー・ゲーム (角川文庫)ジョーカー・ゲーム (角川文庫)感想
旧日本陸軍に創設された諜報員養成学校「D機関」。 何も信じない、愛情や憎しみはとるに足らないものとして徹底的に叩き込まれる。 「スパイとは見えない存在だ」 「殺人、および自決は、スパイにとっては最悪の選択肢だ」 「とらわれることは、目の前にある状況を見誤る第一歩だ」 これらのセリフを軸に展開するスパイミステリー。
読了日:10月20日 著者:柳 広司

イーロン・マスクの生声 本人自らの発言だからこそ見える真実イーロン・マスクの生声 本人自らの発言だからこそ見える真実感想
思ったよりも真っ当な考え方をしている。 言うことがコロコロ変わるので鵜呑みにはできないが・・・ 少しだけ見直した。
読了日:10月20日 著者:

天使の囀り (角川ホラー文庫)天使の囀り (角川ホラー文庫)感想
怖いというよりとにかくリアリティがあって気持ち悪かった。 晩ごはんを食べながら読んだけれど。 あれは二人で処理せずに警察も巻き込むべきだったと思う。
読了日:10月23日 著者:貴志 祐介

精鋭 (朝日文庫)精鋭 (朝日文庫)感想
純朴な新任警察官が特殊急襲部隊(SAT)に入隊するまでを描いた成長物語。 警察官も自衛官もあってはならないことのために厳しい訓練を積み重ねる。 我々の安全は彼らの弛まぬ努力の上に成り立っているのだ。 心より感謝の念を抱く。
読了日:10月26日 著者:今野 敏

ダブル・ジョーカー ジョーカー・ゲーム (角川文庫)ダブル・ジョーカー ジョーカー・ゲーム (角川文庫)感想
「何物にもとらわれず、自分自身の目で世界を見ること」 それができるかどうかで物事の成否が決まる。 日本陸軍がその最たるもの。 硬直化した思考で失敗への道を突き進んだ。
読了日:10月29日 著者:柳 広司

パラダイス・ロスト ジョーカー・ゲーム (角川文庫)パラダイス・ロスト ジョーカー・ゲーム (角川文庫)感想
自分が殺人犯にされそうな状況でも一切動じない。 「死ぬな、殺すな」を守りながら、どんなピンチでもチャンスに変えられるという絶対的な自信。 そして人間としての優しさも忘れない。 小説の世界とはいえ、すごく憧れてしまう。
読了日:10月31日 著者:柳 広司

何者(新潮文庫)何者(新潮文庫)感想
誰しも少なからず醜い部分を持って生きている。 拗らせる前に何とかしておこう。 上から目線で他人を批評している場合ではない。 それを指摘してくれる友人は貴重だ。 大切にしよう。
読了日:11月04日 著者:朝井 リョウ

和菓子のアン (光文社文庫)和菓子のアン (光文社文庫)感想
この作品の魅力は、アンとアンを取り巻く人々。 みんなキャラが立っていて善人ばかり。 彼らのドタバタを見ていると幸せな気分になれる。 和菓子に纏わる言葉遊びや散りばめられた謎解きも楽しい。 百貨店の裏側や隠語にも驚きがあった。
読了日:11月05日 著者:坂木 司

1984 (角川文庫)1984 (角川文庫)感想
まさにディストピア。 絶対にこんな世界は嫌だ。 現実世界でも油断すれば特定の奴らに支配される危険はある。 過去や事実の捏造、痛みや苦しみ、緊張の持続で思考を停止させ自由を奪おうとする奴ら。 そんな奴らに出会ったら逃げるしかない。 この小説に近いことは中露朝などで起きている。 歴史を紐解けば日本の江戸時代も含めて枚挙にいとまがないだろう。 人間が集まれば支配する者と支配される者の関係ができる。 宗教団体、ブラック企業、学校、ママ友等。 支配しようとする奴らがいたら即刻そこから離れるべきだ。
読了日:11月11日 著者:ジョージ・オーウェル,田内 志文

無貌の神 (角川文庫)無貌の神 (角川文庫)感想
6篇からなる短編集。 ファンタジーのような「カイムルとラートリー」が一推し。 いずれもよかったが、敢えて順位をつけるとしたら、二位は「廃墟団地の風人」、三位は「死神と旅する女」、四位は「青天狗の欄」、五位は「無貌の神」、六位は「十二月の悪魔」だな。
読了日:11月12日 著者:恒川 光太郎

満月珈琲店の星詠み (文春文庫)満月珈琲店の星詠み (文春文庫)感想
満月の夜に現れる不思議なカフェ。 失意に沈んだ人たちをもてなす。 それには理由があった。 京都、カフェ、猫、占星術、スイーツ、恋バナ、まるでレディースランチのような、素敵な話だった。 満月バターのホットケーキが食べたい。
読了日:11月14日 著者:望月 麻衣

白昼夢の森の少女 (角川ホラー文庫)白昼夢の森の少女 (角川ホラー文庫)感想
11篇からなる短編集。 いずれも独特の世界観。 やはりこの本のタイトルになった「白日夢の森の少女」が最もよかった。 「和菓子のアン」の坂木司のリクエストに応えて書いた「古入道きたりて」では、おはぎが本当においしそうだった。
読了日:11月18日 著者:恒川 光太郎

トッケイは七度鳴くトッケイは七度鳴く感想
元々自費出版だったらしい。 そんなことを全く感じさせない素晴らしい作品だった。 多くの参考文献を下地に練られた物語は真実がかなり含まれているように思えた。 不撓不屈の精神は奇跡を起こす。
読了日:11月21日 著者:宮内見

ヴンダーカンマーヴンダーカンマー感想
相関図が作りたくなるようなミステリー。 面倒なので作らなかったが... 他者を自分のシナリオ通りに操るサイコパス。 せっかくのギフトは欲望のためにしか使えなかった。 ギフトが他者のために使えないのは親からの愛情に飢えていたからなのか...
読了日:11月24日 著者:星月渉

異神千夜 (角川文庫)異神千夜 (角川文庫)感想
「鼬」「樹海」「憑依」に纏わる物語四篇。 四話目の「金色の獣、彼方に向かう」が好き。 ルークのような頭のよい生き物と旅をしてみたい。
読了日:11月25日 著者:恒川 光太郎

おいしい旅 初めて編 (角川文庫)おいしい旅 初めて編 (角川文庫)感想
全七話からなる短編集。 コロナ禍で旅行や飲食の自粛が求められた頃の作品たち。 読むだけで旅とグルメが楽しめた。 松村比呂美の「糸島の塩」が一推し。
読了日:11月29日 著者:近藤 史恵,坂木 司,篠田 真由美,図子 慧,永嶋 恵美,松尾 由美,松村 比呂美

椿山課長の七日間 (朝日文庫)椿山課長の七日間 (朝日文庫)感想
予想通り泣かされた😭 浅田さん、うますぎるよ。 さて自分なら? やはり心置きなく反省ボタンを押して極楽に行きたい。 そのためにも、自分に関わってくれた人たちに思いを馳せ、時間を割いてでも「ごめんなさい」と「ありがとう」を言っておこうと思う。
読了日:12月03日 著者:浅田 次郎

領怪神犯 (角川文庫)領怪神犯 (角川文庫)感想
「人智を超えた人間の手に負えない超常現象又はそれを引き起こすものを、俺たちは”領怪神犯”と呼んでいる」 領怪神犯を調査するだけ。 解決することがないのですっきりしない。 手に負えない神よりも信念に凝り固まった人間の方が恐ろしいと思った。
読了日:12月06日 著者:木古 おうみ

永遠の途中 (光文社文庫)永遠の途中 (光文社文庫)感想
二人の女性のそれぞれの人生。 他人と比べなければいいのに。 もう一つの人生なんか考えなければいいのに。 期待しなければ裏切られないのに。 それをやってしまうのが人の常。 「何をどう生きようと、行き着くところは結局同じ」 読むだけで疲れた。
読了日:12月09日 著者:唯川 恵

月夜の島渡り (角川ホラー文庫)月夜の島渡り (角川ホラー文庫)感想
沖縄諸島を舞台にした不思議な物語七篇。 「クームン」「月夜の夢の、帰り道」が好きなタイプの話だった。
読了日:12月12日 著者:恒川 光太郎

天網 TOKAGE2 特殊遊撃捜査隊 (朝日文庫)天網 TOKAGE2 特殊遊撃捜査隊 (朝日文庫)感想
刑事部のオートバイ部隊、TOKAGE。 車両の追跡や偵察を行うのが主な任務。 同時に発生した3件のバスジャックを追う。 メンバーの力量を信じて働きやすく采配するのが優れたリーダー。 必要以上に指示するリーダーはチームをダメにする。
読了日:12月15日 著者:今野 敏

コンビニ人間 (文春文庫)コンビニ人間 (文春文庫)感想
莊子の「渾沌七竅に死す」を思い出した。 渾沌は死んじゃったけど、彼女はコンビ人間の完全体として生まれ変わった。 これで「ふつう」に惑わされない無敵となった。 よかった、よかった。
読了日:12月17日 著者:村田 沙耶香

そして、バトンは渡された (文春文庫)そして、バトンは渡された (文春文庫)感想
血のつながらない親という名のランナーたち。 それぞれの愛が少女を幸福の未来へと繋いでいく。 悲しくて寂しくてたくさんの涙を流したけれど、強くて明るくなれたのは互いを思いやる心があったから。 幸せいっぱいの読後感。 目と鼻の大掃除ができた😭
読了日:12月22日 著者:瀬尾 まいこ

自転しながら公転する (新潮文庫)自転しながら公転する (新潮文庫)感想
古い価値観や偏見は自他ともに苦しめる。 それがわかっていても捨て切れずに苦しんでしまう。 プロローグにどうつながるのかだけが知りたくて最後まで読んだ。 結局共感できずに本を閉じてしまった。 敢えて友達にするなら貫一とそよかくらいかな
読了日:12月30日 著者:山本 文緒

信仰信仰感想
8篇からなる短篇集(一つはエッセイかも) 「信仰」が好き。 村田さんの作品はいつも視点が新鮮で大切なことを思い出させてくれる。
読了日:12月31日 著者:村田 沙耶香


読書メーター

読書メーター

Posted in  on 1/01/2024 by rteak |