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2022年6月に読んだ本は、8冊、3131ページ。
蒼穹の昴(4)/浅田次郎
ページ数
392
読了日
2022年6月3日
感想
家族を絶望から救うために自傷した少年。
絶望を知る者の計り知れないやさしさが人々の心をつかみ昴さえも動かした。
「知恵も力も何もいらない。やさしさだけがあればいいんだ。大地も空も時間も、すべてを被い尽くすほどのやさしささえあれば」
真心のこもったイミテーションは人に力を与える。
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運転者 未来を変える過去からの使者/喜多川泰
ページ数
202
読了日
2022年6月4日
感想
「運」の特質を物語の中でわかりやすく表現している。
スピリチュアルや引き寄せの法則などは信じられないが、この「運」に関する考え方には激しく同意。
話の展開もよく、読みやすかった。
エピローグが秀逸。
途中で何度も泣かされた。
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マイクロスパイ・アンサンブル/伊坂幸太郎
ページ数
183
読了日
2022年6月5日
感想
「時間と他人の心、それ以外は、どうにでもなりますよ。」
作戦は要らない。
偶然の出会いで幸せになれる。
なぜか大学の実験計画法のコマで聴いた「蚊のこぼす涙に浮かぶ浮き島の浜の真砂を千々に砕きて」(細川幽斎)を思い出した。
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1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365 人物編/デイヴィッド・S・キダー (著), ノア・D・オッペンハイム (著), パリジェン聖絵 (翻訳)
ページ数
977
読了日
2022年6月9日
感想
当シリーズ2冊目。
現代に近づくほど知らないことが増える。
古代・中世から始めると途中で息切れする。
それを何度も繰り返すから古代・中世のことはよく覚えている。
歴史の学習は現代から因果関係を遡って行く方がよいのかも知れない。
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死神の精度/伊坂幸太郎
ページ数
292
読了日
2022年6月11日
感想
ハードボイルドな死神。
ミュージックが大好きで渋滞を嫌悪する。
仕事はしっかりやるが、余計なことはしない。
死神と言っても神は神。
そのつもりはなくても最後の一週間で最善に導いている。
それまでがただの時間に過ぎないと思えるくらいに。
***
知らないことは訊く。
馬鹿にされても恥だとは思わない。
絶対的な自信。
そんな風になりたい。
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その女アレックス/ピエール・ルメートル
ページ数
441
読了日
2022年6月16日
感想
感想を書くと何を書いてもネタバレになるので気に入った台詞を。
「われわれにとって大事なのは、警部、真実ではなく正義ですよ。そうでしょう?」
そして、私から。
"Alex, Bon travail!"
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Life Kinetik(R) 脳が活性化する世界最先端の方法/ホルスト・ルッツ
ページ数
319
読了日
2022年6月16日
感想
視覚と聴覚、身体感覚を使って複雑な運動をすれば、身体と脳の働きがよくなるらしい。
本を読むだけではわからない。
実際にエクササイズをやってみればわかるのだろうが、やりたいという気持ちにはならなかった。
とにかく体験談が多かった。
半分宣伝かな?
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坂の上の雲(一)/司馬遼太郎
ページ数
325
読了日
2022年6月22日
感想
若い頃は誰しも自分の進路について悩む。
悩みながらも幾多の人と出会い、小さな機会を拾いながら道を切り拓いていく。
不遇に腐らず精一杯生きてさえいれば転機は誰にでも訪れる。
ちなみに正岡子規と秋山真之は松山出身で東京ではシェアハウスしていたそうな。
***
歴史小説を読んで、別の本で知った人物が出てくると嬉しくなる。
今回は李鴻章。
「知っとる、知っとる、李鴻章さん!『蒼穹の昴』で出てきたやん!傑出した人物やったのに周りに恵まれへんかったなぁ。そやけどこの人がうまいこと行っとったら、秋山さんかて活躍でけへんかったやろなぁ。」