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10月30日は食品ロス削減の日
10月30日は食品ロス削減の日。
そして、10月は食品ロス削減月間。
食品ロスとは
食品ロスとは、まだ食べられるのに廃棄される食品のことです。日本では、年間2,550万トン(※)の食品廃棄物等が出されています。このうち、まだ食べられるのに廃棄される食品、いわゆる「食品ロス」は612万トン(※)。これは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食糧援助量(平成30年で年間約390万トン)の1.6倍に相当します。また、食品ロスを国民一人当たりに換算すると"お茶腕約1杯分(約132g)の食べもの"が毎日捨てられていることになるのです。「もったいない」と思いませんか?大切な資源の有効活用や環境負荷への配慮から、食品ロスを減らすことが必要です。※農林水産省及び環境省「平成29年度推計」(引用元:食品ロスについて知る・学ぶ | 消費者庁 )
ここに書かれている量の食品ロスを減らし、その分を飢饉に苦しむ人たちに分け与えることができれば、この世から飢饉をなくすことができるということになる。
なぜ食品ロスが生じるのか
- 生産者の作り過ぎ
- 販売者の仕入れ過ぎ
- 消費者の(賞味期限、消費期限)選び過ぎ
- 消費者の買い過ぎ
3と4については、食品ロスの問題を意識しないと解決できない問題である。
食品ロスを減らすためには
「てまえどり」する
店では、賞味期限や消費期限が近いものを手に取りやすいように手前に置いている。
なのにわざわざ取りにくい奥にある商品を取ろうとするのは、「新しい方が美味しいから」「食べないうちに期限が来てしまうから」という理由だろう。
よく考えてみれば、期限が来る前に食べればよいし、食べ物がなくてつらい思いをしている人たちのことを思えば何でも美味しく食べられるはずだ。
ありがたく手前の商品を手にしよう。
食べる分だけ買う
家にあるものは買わない。
賞味期限や消費期限を見て、その期間中に食べられる分だけを買うことにすれば無駄にならない。
無駄な買物が減り、お金も貯まる。
ローリングストック
災害時対策のために、インスタント食品を備蓄することがある。
備蓄食品を日常使いすることにより、食品ロスを減らすことができる。
やり方は、つぎのサイクルを繰り返すだけである。
- 賞味期限や消費期限が長い食品を備蓄する。
- 期限が近いものから消費する。
- 減ってきたら買い足す。
これなら災害対策をしながら食品ロスも減らせられるので一石二鳥である。
積極的な食品ロス削減策
東京ガスが運営している 社会貢献型ショッピングサイト「junijuni」 をご存知だろうか。
このサイトでは、品質には問題ないが、「賞味期限間近品」や「パッケージ変更品」「生産過剰品」など、廃棄処分の対象になるような食品や日用品を安価で購入できる。
売上の一部を社会貢献団体に寄付するので、家計を守りながら社会貢献もできる。
「売り手よし、買い手よし、世間よし」の三方よし が実践できる。
積極的な食品ロス削減策といってもよいだろう。
次世代のために
新型コロナウイルス禍の影響で景気がますます悪くなっていくだろう。
景気が悪くなり、生活が苦しくなっていけば、人は他人のことまで考えられなくなり、利己的になりがちである。
また、私欲を満たすために近視眼的になり、長期的視点で物事が考えられなくなる。
自分が死んだ後のことなどどうでもよくなるのである。
しかし、そんな気持ちで生きていても幸せになれるのだろうか?
人は、人のためになり、他人から必要と思われてこそ、幸せを感じる生き物である。
ダークサイドに落ちる前に、それが本当に幸せになる道かどうか考えてみよう。
商品棚の前に立ったとき、食べ物がなくてつらい思いをしている人のことを考えてみよう。
ひとりひとりが、他人のことを考え、長期的視点で次世代の子どもたちのことを考えれば、きっと世の中はより豊かで幸せな場所になるに違いない。