読書は知識を増やす近道であると「読書で知識を増やす」で書いた。
とはいうものの、本を読むのは相応の努力が必要で、本を読むのは辛いと思われている人も少なからずいると思う。
私自身も本を読むのは苦手で、途中で読まずに投げ出してしてしまった本は数知れず、手をつけずに積み上げられた本は山ほどある。
しかし、今回紹介するオーディオブックを利用すれば、本は楽に読めるようになる。
必然的に本を読む機会が増えるが、スキマ時間を有効活用することにより、さらにたくさんの本が読めるようになるはずだ。
また、オーディオブックの再生速度を上げて速聴すれば、脳力が高められるというメリットも享受できる。
本は耳でも読める
冒頭でも書いたとおり、オーディオブックを使えば、本は耳でも読める。
オーディオブックとは、声優や俳優、ナレーターの朗読を録音した「耳で聴く本」である。
電子書籍であれば、読み上げ機能があり、それを聴くことも可能だが、読み間違いも多く、聴き心地は決してよいとは言えない。
やはり、声優やナレーターが読み上げてくれる方が頭に入りやすい。
オーディオブックは、音声化するためのコストがかかっており、通常の電子書籍よりも価格は高くなるが、それ以上に多くのメリットがある。
努力しなくても読める
本を読むときは目に入った文章を頭の中で追唱する。
追唱とは声に出さずに頭の中で音読すること。
脳は追唱により文章を理解しようとする。
速読は追唱せずに文章を理解しているかのように言われるが、速さの違いだけで実際には追唱しているものと思われる。
追唱自体はそんなに疲れないが、目で文章を追うのは能動的な行為になるために疲れやすい。
一方、朗読を聴くのは受動的であり、追唱だけなので疲れにくい。
睡眠の質を落とさない
これは電子書籍に言えることだが、スマートフォンやPCで本を読むと、ブルーライトが睡眠の質に悪影響を及ぼすと言われている。
オーディオブックなら、聴きながら寝落ちできるので、睡眠の質を落とすことはない。
ちなみにアプリによってはタイマーをセットして自動でオフにすることができるものもある。
聴きながらメモが取れる
本を読んでいるとメモしたいときがある。
そんなときは読むのを中断しなければならない。
一方、オーディオブックであれば、聴きながらメモを取ることができる。
これは講演や講義を聴きながらメモを取るのと同じである。
時間の有効活用ができる
通勤する人に限るが、出勤時は「疲れたくない」、帰宅時は「疲れている」という理由で本を読まない人が多いのではないだろうか?
しかし、オーディオブックなら、そのような抵抗もなく移動中に本が読める。
その他、ランニングや筋トレをしているとき、言語を使わない作業を行っているときでもオーディオブックを聴くことができる。
耳のスキマ時間が有効に使えるということである。
また、再生速度を速めれば、再生時間を短縮することができる。
たとえば2倍速にすれば、再生時間が4時間かかる本も2時間で読める。
時間を有効活用できれば、たくさんの本が読めるようになり、知識も加速度的に増えていくに違いない。
おすすめのオーディオブック
オーディオブック配信サービス - audiobook.jp の「聴き放題」であれば、何冊聴いても月額750円で、初月は無料。
ただし、対象の書籍は限定されているので、聴けない本は個別に購入する必要がある。
「月額会員プラン」に加入すれば、お得に個別購入ができる。
たとえば、「月額会員2000」のコースであれば、課金時に2,200円を支払い、同時に250ポイント(1ポイント=1円)が付与される。購入時は2,450円が使用できるので、11.4%還元されることになる。
詳しくは、オーディオブック配信サービス - audiobook.jp をご覧いただきたい。
私は「読み放題」を利用しているが、「読み放題」にない本がどれだけあるのかわからないため、試しに「月額会員1000」(1,100円+120ポイント)に加入した。
購入した本は、PCやスマートフォンにダウンロードできる。
PCの場合は、MP3形式のファイルでダウンロードし、MP3形式に対応したアプリを使って再生する。
スマートフォンについては、Android と iPhone で使えるアプリがある。
同じく オーディオブック配信サービス - audiobook.jp から各ストアにリンクされているので、そちらをご確認いただきたい。
ちなみに、Android のアプリは評価が非常に悪いが、私のスマートフォンでは特に問題なく動作している。
速聴で能力を高める
言語中枢を鍛える
「聴覚刺激で頭の回転が驚くほど速くなる 」によると、速聴トレーニングを行うと、言語中枢 - 脳科学辞典 の一部である ウェルニッケ野 - 脳科学辞典 が鍛えられるという。
通常の2.7倍から4倍の再生速度で聴くと、ウェルニッケ野はそれを聴き取ろうとするためにどんどん強化されるとのこと。
ウェルニッケ野が強化されると追唱も速くなり、再生速度が速くても聴き取れ、その内容が理解できるようになるそうだ。
本が速く読めるようになる
速聴トレーニングを行えば、追唱が速くなるため、速読もできるようになるといわれている。
速読は、リラックスしながら視野を広げ、文章を眺めるだけで、目に飛び込んできた文章が理解できるようになるという。
速読では追唱してはいけないと言われているが、文章を理解するためには追唱する必要があるため、実際は非常に速い速度で追唱をしているものと思われる。
それが速読もできるようになるという理由だ。
言語中枢以外の能力も強化される
言語中枢が鍛えられると、脳内のネットワークを通じて他の機能も鍛えられ、脳全体が活性化するらしい。
記憶力、創造力、表現力、注意力、集中力、理解力、判断力、問題解決力、決断力、先見力などの脳力も同時に向上すると言われている。
オーディオブックで脳力を高めながら知識を増やす
オーディオブックを使えば、速聴トレーニングができる。
オーディオブック配信サービス - audiobook.jp で使用するアプリは、4倍速まで再生速度を上げられるので、速聴トレーニングを行うのに最適だ。
初めは2倍速くらいから始め、最終的には4倍速で再生された文章が理解できるようになるまで速聴トレーニングを重ねる。
今まで以上に多くの方が読めるようになるので、さまざまな脳力を高めながら知識も増やせという寸法だ。
よい考えだと思うが、いかがだろうか?