頭がよくなるメソッド
頭が良くなるメソッドとして、運動( 参照: 脳を鍛えるには運動しかない! )や脳トレなどがある。
運動は 実行機能(または遂行機能、Executive Function )を高める効果があるという研究結果が報告されている。
運動は、心身ともに有益ではあるが、脳トレに関しては成果が見えるわけでもなく、それだけに時間を割くのはもったいない。
何か生産的なことをしながら、頭もよくなるような方法はないのだろうか?
新しいことに挑戦する
新しいことに挑戦すると、それ以前と比べて自身のレベルが上がり、世界観や価値観が変わる。
そのプロセスを追うと次のようなことが生じていることに気づくだろう。
新たな出会いがある
新しいことをするためにいろいろなことを調べる。
調べる過程で、「人」との出会い、「物」との出会い、「事」との出会いがある。
それらの出会いが、脳を刺激する。
ワクワクする
新たな出会いがあると、ワクワクするような感情が湧き起こる。
これは神経伝達物質であるドーパミンの放出によるものだといわれている。
ワクワクするような感情が生まれるということは、脳が活性化している証拠でもある。
新しい知識が身につく
新しいことを調べると、既存知識との違いを学習し、新しい知識として記憶される。
また、新たな概念を専門用語として覚えることができる。
例えば、「実行機能」とは「複雑な課題の遂行に際して思考や行動を制御する認知システム、あるいはそれらの認知制御機能」という概念を表す。
専門用語として覚えることにより、新しい概念が身につくのである。
今までできなかったことができるようになる
料理を作ったことがない人が料理を作ってみる。
味はともかく、今までできなかったことができるようになる。
はじめてのプログラミングや日曜大工なども同じだ。
中にはいくら頑張ってもできないことや相応の時間を要することもある。
その例としては、宇宙飛行士や外科医などが挙げられるが、本当になりたければ、少しでも実現に向けて努力すればよいと思う。
何事においても、時間をかけて知識を増やし、経験を重ねれば、今までできなかったことができるようになる可能性がある。
どちらかといえば、やる気があるかどうかにかかっているように思う。
成功も失敗もよい経験になる
結果はどうであれ、経験と知識は残る。
何も挑戦しなければ、経験も知識も残らない。
それだけでも頭のよさに大きな違いが出てくる。
一生使えるものになる可能性がある
さらに続けることによって、それが天職になることもある。
作ったものが資産となり稼いでくれるかも知れない。
何に挑戦するのか
では、何に挑戦すればよいのだろうか?
「憧れているけれど、無理だと思っていたこと」に挑戦してみるのがよいと思う。
私の場合は、若い頃から人工知能に興味を持っており、今では機械学習やディープラーニングについて学び、実際に Python でコードを書くことができる。
学生時代は、心理学(実験心理学)を専攻しており、その頃から人間の情報処理をコンピュータでも実現できるのではないかと思っていたが、当時ではエキスパートシステムが関の山で、それ以上のことは断念するしかなかった。
現在、機械学習やディープラーニングは、本やネットで調べれば、自分で作ることができる。
やる気次第だ。
幸い実験心理学というのは、実験結果を統計処理しなければならないので、統計学は必須科目だった。
機械学習やディープラーニングにおける学習とは、物事の関係の強さを求めることに過ぎない。
それは統計学の相関係数の求め方と似ている。
近年のコンピュータの処理能力の向上により、複雑な物事の関係の強さが求めやすくなっただけの話だ。
(もちろん、学習の精度を高めるための改善が日夜行われており、そんなに簡単なことでもない。)
少し話が逸れたが、技術の進歩により、今までできなかったことが手軽にできるようになったことも多い。
株や FX などもインターネットやスマートフォンが発達したことによって身近になった。
無理だと思い込んでいることも多いだろう。
昔憧れていたことを思い出して、改めて挑戦してみるとよい。
意外と簡単にできてしまうこともあるに違いない。
まとめ
今までと変わりのない生活をしておれば、脳は衰えていくばかりだ。
無理だと諦めていたことも、時代の流れや技術の進歩によって、できるようになっているかも知れない。
ダメでもともと。
脳を鍛えるためにも、何か新しいことに挑戦してみよう。