置き配サービスは治安を脅かす

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置き配サービスの懸念

Amazon で商品を注文し、何も指定しなければ置き配になる。
私は必ず置き配にしないようにしている。
いちいち面倒くさいけれど仕方がない。

置き配にして、万が一盗まれたとしても、返金や再送で補償してくれるという。
でも、果たしてそれでいいのか?

起こり得るトラブルとして、注文者が受け取ったのに「受け取ってない」と主張し、補償を求める場合があるだろう。
これは何度も続くようだと、Amazon 側もその人に対しては直接渡しにするなどの措置を取るに違いない。

配達員が商品を置いたところを写真に撮り、そのまま持っていくというケースも考えられる。
これも何度も続くようだと、配送業者に配達員の素行調査を依頼するなどの措置を取るだろう。

本当に困るのは、窃盗犯が置き配の商品を盗み、盗まれた方は警察に被害届を出さずに補償を求めるだけのケースである。
窃盗犯は盗んでも警察に捕まることがないからいくらでも盗み続けるだろう。

犯罪の多い地域では Amazon も置き配サービスを適用しないだろうが、もともと犯罪が少なかったのに置き配サービスのせいで治安が悪くななってしまうことだってある。
これが一番の懸念だ。

先日、家族がマンションの各戸に設置されているガスメータボックスを開いて回っている不審な人物を目撃した。
どう見てもガスや水道の検針係ではない服装をした人物だったとのこと。

地域の治安を悪くしないために

配送業務の過剰な需要に対応しきれないという社会的な問題があり、苦肉の策であることは十分承知している。

しかし、犯罪を抑止するにはその気にさせないことが最も重要である。
不正の機会だけでなく、「盗られるようなところに置いている者が悪い」と正当化の理由を与えてしまうのもよくない。

別に Amazon を責めるつもりは毛頭ない。
ちゃんと直接受け取りやコンビニ受け取りなどのオプションも残しているから問題はない。
どちらかと言えば多様なニーズに応えてくれている。

それと治安維持の話とは別の問題だ。

安全な街に住み続けたいのであれば、直接受け取るか、コンビニ受け取りサービを利用した方がよい。
どうしても置き配サービスを利用したければ、盗む気が起こらないような頑丈な宅配ボックスを用意すべきだろう。

これは商品を受け取る側がリスクを認識して対処すべき課題であると考える。


Posted in  on 5/14/2020 by rteak |