なぜ「いまここに」意識を向ける必要があるのか
過去を振り返って悔やんでも過去は変えられない。
反省して考え方や行動を改めるならその時間は有益だが、くよくよ悔やむだけならその時間は無駄になる。
ならば、過去に意識を向けるのは止めよう。
未来を案じて心配しても未来は変えられない。
目的に向かって計画や施策を立て、実現に向けて努力するならその時間は有益だが、まだ起きてもいない未来を単に心配するだけならその時間は無駄になる。
ならば、未来に意識を向けるのは止めよう。
人生は選択の連続である。
よりよい人生にするためには、よい機会を見つけ、よい選択をしなければならない。
目の前に生じている雑事や、頭の中にある雑念に、心を乱されていないだろうか?
そんな心の状態では、よい機会を見つけ、よい選択をすることなど望めない。
落ち着いて雑多な事象をすべて振り払い、いまの自分にとって重要なことだけに意識を向ける必要がある。
では、何をすれば、重要なことだけに意識を向けられるようになるのであろうか?
「いまここに」意識を向けるトレーニング
「いまここに」意識を向けるためのトレーニングが必要である。
そのトレーニングとして効果的なのは、マインドフルネス
-
Wikipedia である。
マインドフルネスは Google で取り入れられていることでも有名。
Google の他にマインドフルネスを導入している有名な企業としては、インテル、ツイッター、ナイキ、フェイスブック、フォード、マッキンゼー等がある。
マインドフルネスの実践方法
マインドフルネスにはさまざまな実践方法があるようだが、私は次のようなやり方でやっている。
- 静かな場所で椅子に座る。旗がついている棒をまっすぐ立てるようなイメージで背筋を伸ばす。
- 静かに目を瞑る。
- 「何も考えない」と3回心の中で唱える。
- 長い目の呼吸をし、息を吐くときに数を数える。
- 途中で、息を数え忘れたり、雑念が湧いたりしたら、1 から数え直す。
- 50 まで数えたら終了する。
これを毎朝やる。
タイマーを使い、時間を決めてやってもよいが、タイマーの音が心の安定を崩すので、あまりおすすめはできない。
アプリなら静かに終われるので、どうしても時間で区切りたい人は、Headspace: Meditation & Sleep - Google Play のアプリ 等のアプリを利用するのもよいだろう。
マインドフルネスは、電車の中や歩きながらでもできる。
さすがに歩きながら目を瞑るのは危険なので、目を開けたままでやるが、効果は同じように得られる。
マインドフルネスに期待できる効果
マインドフルネスを実践すると、外的刺激に対して冷静に対応できるという効果がある。
常に穏やかな気持でいられるので、人に対して思いやりをもち優しくできる。
マインドフルネスによって、アンガーマネジメント
- Wikipedia もできるというオマケもついてくる。
マインドフルネスに期待できる効果を列挙すると次のようになるだろう。
- 「いまここに」意識を向ける習慣がつく。
- 集中力がアップする。
- 常に穏やかな気持でいられる。
- 突発的な出来事に対して、冷静な対処ができる。
- 怒りをコントロールすることができる。
- 前向きな気持で困難に立ち向かうことができる。
- 人間関係が円満になる。
どの効果を見ても、幸せな気持ちを維持するために必要なものばかりだ。
幸せになるためにも、マインドフルネスを毎日実践してみてはいかがだろうか?